オンライン英会話とは?

オンライン英会話の講師の報酬はいくら?フィリピン人の給料事情を解説

「オンライン英会話の講師の給料って、いくらもらってるの?

日本人からしたらオンライン英会話は格安で受けられるとはいえ、いくらもらっているのか気になりますよね?

1レッスン200円以下になると、「そんなレッスン費用で、よく生活していけるよな〜?」と不思議に思います。

僕もこの疑問を感じたので、ある日オンライン英会話の講師に報酬事情を聞いてみました。

また、過去にフィリピンへ短期留学したしたときに聞いた現地(マニラ・セブ)の情報も合わせて紹介していきます。

【2022年版】オンライン英会話28社のレッスン料金を比較してみたこれからオンラインレッスンを始めようと思ったとき、真っ先にまず気になるのは「価格」ですよね。 どんなにいいサービスが受けられるとは...

オンライン英会話の報酬は、1レッスン1〜2ドル

オンライン英会話で、ある男性講師が話してくれた内容によると、フィリピンでの1レッスンの報酬は1ドルと語っていました。

また、別のオンライン英会話の講師の話を聞いてみると……

  • 20代男性……1.5ドル
  • 30代女性……2ドル
  • 40代男性……1ドル

とかなりバラバラですが、どうやら1〜2ドルが多いことがわかりました。日本円に換算すると1レッスン(25分)110円〜220ほどですね。

実際これが本当かどうかは分かりませんが、人気の講師になるほどレッスン単価が上がっていくのではないかと思います。

また講師と話していてわかったのは、オンライン英会話を副業として行なっている講師が圧倒的に多いことです。

僕がレッスンを受けた中で、オンライン英会話を「本業」と言っている人もいましたが、その人は退職して年金を受け取りながら片手間でオンライン英会話の講師をしていました。

フィリピンで日本人が人気の理由は「報酬の高さ」

日本人向けのオンライン英会話は特に人気があります。

この理由としては、日本人向けのオンライン英会話は報酬が高いからです。

フィリピンでは、サラリーマンの初任給が日本の2割にあたる、3〜4万円ほどしかありません。

ただ、実際の物価は日本の4分の1程なので、現地の給与だけで過ごすのはかなり厳しいのです。

さらに、これらの仕事には安全策が不十分な建設業や、長時間労働があるなど劣悪な環境に晒されながらやらなければいけない人も多くいるのです。

一方、オンライン英会話なら自分を危険な場所に晒すことなく、安全な自宅で報酬をもらうことができます。

同じ金額をもらうにしても、より良い条件の仕事を選びたいのは誰もが思っていることなので、報酬が高く人気があるのです。

フィリピンの大卒初任給は3-5万円

実際、僕がフィリピンのセブへ短期留学したときに、現地の短期留学の英会話学校の給与体系を聞いてみたところ、大学卒の初任給は3〜5万円といっていました。

ただ、これが高卒やブルーカラー(単純作業者)の仕事になると月2〜3万円くらいしか稼げないそうで、フィリピン都市部のボロアパートでも家賃1万円がかかるため生活できないそうです。

日本でも地方よりも、東京や大阪の都市部の方がコストが高いように、フィリピンでも首都マニラやセブ市街地のような都会やリゾート地は居住費が高くなるのです。

このため、本業1本で食べていける人は少なく、副業しないと生活できないのです。

家族が10人以上で仕送りが当たり前

フィリピンの人々は両親、祖父母と暮らしている人が多いです。

これは、家族を大事にするキリスト教の宗教観からきている面もありますが、若い人が年配の人を支えるためという側面もあります。

フィリピンでは日本のように年金や国民皆保険が整備されているわけではないので、高齢で病気になると大きな負担が家庭にのしかかります。

また、日本のように老人向けの施設が充実しているわけではないため、基本的に家族で面倒を見るのです。

この大家族を支えるためにはとにかくお金がないとお話にならないのです。少しでも時間があれば収入になる副業をしながら生活費を捻出しているのです。

また、日本と同様に高齢になるほど未経験でも給与の高い仕事に就くのが困難になるという現実があります。

家族全員がお互いに助け合うことで、収入の低さや高齢と言った大家族のハンディキャップを克服しながら生活しているです。

オンライン英会話の講師がフィリピン人に多い理由

オンライン英会話の講師にフィリピン人が多い理由は、大きく2つあります。

  • 講師確保のための費用が少ない
  • 優秀な講師を囲い込むことができる

つまり、質の高い講師にレッスン講師を安く依頼できるということです。

オンライン英会話なら、講師確保のための費用が少ない

オンライン英会話なら講師確保のための費用がかからないのも大きなポイントです。

一般的には1人の外国人労働者を日本で雇うコストは、給与の23と言われています。たとえば、日本で外国人の英会話講師を雇う場合、次のような費用が発生します。

  • 雇用保険
  • 国民年金
  • 就労VISA
  • 家賃補助
  • オフィス用品
  • 通勤費

給与以外にも雇用を維持し続けるために多くの費用が発生することになるのです。

一方、オンライン英会話の場合、極論を言えばフィリピン人に支給するものは「インターネット上のアカウントだけ」になります。

パソコンやヘッドセットなど仕事で必要な道具は自分で用意してもらうため、会社が準備する必要がありません。

自宅でレッスン講師として活躍してもらうことになるため、通勤費を出す必要もないのです。

このように、日本で雇用するのに比べると講師の維持費が激安で済むため、レッスン単価を安く抑えることができるのです。

フィリピン人の優秀な講師を囲い込むことができる

オンライン英会話なら、フィリピンの中で試験や面接を行って講師を募集する事ができるため、多数の応募者の中から優秀な講師を選ぶことができます。

日本でフィリピン人講師を募集する場合、フィリピンから引っ越して来てもらうだけでなく、友達や家族もいない環境で仕事をしてもらうことになります。

さらに、日本の労働環境は先進国の中でも劣悪なことで有名なので、会社に人生を捧げる日本人の価値観は受け入れられないのです。

そのため、日本でフィリピン人を募集しても全然集まらないのです。

一方、日本人向けのオンライン英会話なら、自宅にいながら日本の会社から高い報酬をもらえるため、応募者が殺到します。

たとえば、自分の好きな時間に「レッスン枠」を開放して受講希望者を集うことができるのです。

自分の都合の悪い時間はレッスン枠を閉じておけばOKなので、フィリピン人にとっても柔軟な働き方が可能なのです。

フィリピン人のメリット……報酬が高く、働きやすい環境

日本人のメリット……たくさん人が集まるため、優秀な人を選べる。何より安い

このように、フィリピン人にとっても日本人にとってもお互いに利益になるため、教え方が上手な講師が集まりやすくなるのです。

フィリピンの物価はどれくらい?

フィリピンの物価は日本に比べるととてつもなく安いです。具体的に、日常生活に必要なコストを比較してみましょう。

日本とフィリピンの平均年収比較

まずは日本とフィリピンの平均年収を比較してみます。

フィリピンには大きな都市が3つ(マニラ・セブ・ダバオ)あるため、都市の規模が日本に対応する東京・大阪・福岡と比較しながら見てみましょう。

日本の平均年収

2014年に総務省統計局が発表した東京・大阪・福岡の平均年収は次のとおりです。

都市名 平均年収
東京 769万円
大阪 592万円
福岡 566万円

出典:政府統計の総合窓口(総務省統計局)

この金額は20歳から定年間近の60歳の金額の平均なので、地方に比べると感覚的には少し高めですね。

おそらく、日本国内でもトップ5に入る金額ではないでしょうか。

フィリピンの平均年収

では、フィリピンの年収平均はどれくらいかというと、次のとおりとなっています。(「1ペソ=2.1円」として計算。2018年調査のデータ)

都市名 平均収入(Average income) 日本円換算
マニラ(CALABARZON)                     38万4,000ペソ 80万6,400円
セブ(Central Visayas) 30万8,000ペソ 64万6,800円
ダバオ(Davao Region) 26万8,000ペソ 56万2,800円

出典:フィリピン統計局

金額を見ると、平均収入が日本の8〜10分の1であることがわかります。

オンライン英会話のフィリピンでのレッスン報酬を日本円に換算すると時給(2レッスン)220円ほどでしたね。

これをフィリピンの物価に合わせて10倍すると、2,200円相当になるので、日本の大学生の家庭教師のアルバイトに近い金額だということがわかります。

フィリピンでのオンライン英会話って、現地の物価に換算するとかなりいい報酬ですね。

日本とフィリピンの賃貸費用比較

次に賃貸費用を確認してみましょう。今回は、各都市の地方の1K程度の間取りの金額を参照してみます。

日本の賃貸費用

日本の賃貸は東京・大阪・福岡のベッドタウンの地域の1Kの賃貸費用は次のようになっています。

間取り 1K・1LDK
東京(杉並区) 10.72万円
大阪(北区) 7.03万円
福岡(博多区) 5.27万円

出典:HOME’S

やはり、首都の東京の賃貸は驚くほど高いですね

首都圏東京以外の大阪、福岡の賃貸は安いですが家庭教師のアルバイトだけで生活していくには高いですね。

フィリピンの賃貸費用

では、フィリピンの1Kの間取りに相当する広さで、立地は郊外の賃貸費用を確認してみましょう。

都市名 1bedroom(Outside of Centre) 日本円換算
マニラ(CALABARZON)                     12,482ペソ 2万6,422円
セブ(Central Visayas) 14,014ペソ 2万9,429円
ダバオ(Davao Region) 8,928ペソ 1万8,748円

出典:Numbeo

首都ManilaよりもCebuのほうが賃貸費用が高いのは、外国人向けで外貨が多く入ってくる街だからという事情もあります。

日本とフィリピンの年収と賃貸相場を比較すると、年収の5分の1を家賃として支払っているのは同じですね。

日本の場合は、この金額に税金が重なるため、実際は年収の3分の1が家賃として支払われています。

飲食物の価格比較

飲食物の例も挙げてみましょう。賃貸は日本の3〜4分の1程度ですが、飲食物はどうなっているのでしょうか。

フィリピンと日本の主要な穀物(主食)は米ですが、フィリピンのほうが日本よりも安くてパサパサしたお米?を使っているため金額は10分の1程度ですが、品質が違いすぎて比較になりません。

ぶっちゃけ日本と同じ程度の品質で手に入る品物3つを、実際に現地に滞在したときの情報と合わせて紹介すると次のとおりです。(下の写真はセブのコンビニにて撮影)

品目 日本 フィリピン
缶ビール(350ml) 200円 60円(28ペソ)
ドーナツ(ミスタードーナツ) 120円 45円(22ペソ)
コンビニコーヒー・Sサイズ 100円 42円(20ペソ)

これらの嗜好品の金額を比較すると、日本の3〜4分の1でした。

フィリピンの中で作ったものについては安く販売しているようでしたが、外国から輸入したものについては日本と全然変わらない値段で販売してぃした。

公共交通機関の料金比較

最後に、都市部での生活の足となる公共交通機関の金額を比較してみます。

電車

電車は日本の都市部では主要な交通手段となります。

ここでは一番短い区間を調べてみたのですが、価格を比較すると次のようになりました。

都市名 料金
東京(JR・1区間) 136円
マニラ(1区間) 17円(8ペソ)

ただし、フィリピンは電車の交通網がまともに発達していないうえに、停電で電車が止まることも度々あるため日本の鉄道に比べるとクオリティは低いです。

都市部での主要な交通はバスの方が主流で、一回乗ると5ペソ(10円ほど)払うような感じで乗り継いで目的地に行くそうです。

タクシー

タクシーは日本でもフィリピンでも、ちょっと贅沢な移動手段になります。

都市名 料金
東京(初乗り) 720円
マニラ(初乗り) 168円(80ペソ)

フィリピンの都市部でもタクシーを利用するのはお金持ちが、海外旅行者が多いです。

そのため、日常で使う主要な交通手段とはいえませんが、日本人からすると激安なのでメインの交通手段になりがちです笑

まとめ

フィリピンのオンライン英会話講師の給料事情を解説してきました。

年収と比較して、日本のアルバイトに相当する金額を自宅で得られることが、今回調べてみてわかりました。

「講師の報酬安すぎるんじゃないかな?」という疑問を持った方も、これでちゃんとした報酬をもらっていることがわかったのではないかと思います。

オンライン英会話で話のネタにしてみてみいいかもしれませんね。

【保存版】オンライン英会話の無料体験で100レッスン受ける方法オンライン英会話を始めるに当たって、無料でどれくらいレッスンを受けることができるのか気になりますよね。 オンライン英会話に参入する...